今宵、君の翼で




今日は今までで1番真面目に勉強したかも。


いつもは怠いと思っていた体育も出たし。


先生たちはそんな私を物珍しそうに見ていた。


そのくらい気分が上がっていたんだ。



放課後、翼の連絡を待っていたが、中々来なかった。



「美羽~翼何時に来るの?」



「もうすぐだと思うんだけど……」



「私、先に帰っててもいい?」


陽菜はそう言って教室のドアのところにいた男子生徒に手を振った。


陽菜の彼氏だ。


「いーよいーよ! そのうちくるだろうし、先輩と帰ってて~」


「了解! また明日話聞かせてね!?」



足取り軽やかに先輩の方へと走って行く陽菜。


可愛いなぁ……


先輩も優しそうだし、陽菜の事大事にしてるみたい。


本当に良かった。



私はふたりの後姿を見つめた後、自分のスマホに目を向けた。



まだ翼から連絡が来ない。