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「おはよ、景様。」

「んあー。」

「朝ごはんまで作っちゃいましたよ。」

「……」


同棲して分かったこと
景は寝起きがめちゃくちゃ悪い。


「…いただきます。」

「いただきます!!」


あと、朝はつり目がまだ垂れてて、怖さが半減する。


「今日、景の大学も入学式だよね?
早めに出発しないと…」

「んー。
…そーいやお前、スーツ着てんな。」

「そう!うちの短大も入学式今日だからね!
どう?似合う?大人っぽい?」

「……んー……」


景は答える前にご飯を口一杯に頬張った。


「…………」


めっちゃモグモグしてる…。

さっきの『んー』が答えなの!?
微妙ってこと!?


「…………(ゴクン)、よくお前のサイズに合うスーツ売ってたな。」

「ぅおい!!」


答える前に食うな!

そして回答は予想通り!


「化粧までしてんの?」

「……うん。女子大生はお化粧がステータスって言うじゃん?
美羽と特訓したんだー。」

「ふーん。」

「景のスーツも楽しみ!」

「……なんか、行かせたくねぇな。」

「へ?」


景は「ごちそうさま」と言って手を合わせると、
私のそばへ近づいてきた。