桐山、徹底的に御岡くんのこと目の敵にしてるなぁ…。


ていうか、ひどい!

御岡くんが一生懸命話しかけてるのに、たったの2文字で返事するって何!?



私は桐山を横目で睨んだ。





**


駅から遊園地までは歩いて5分もかからなかった。


目の前の大きなアトラクションにテンションが上がる。




「みっ、御岡くん!遊園地だよ!
すごい久しぶり。楽しそう~!」


「朝から元気だな、沙々。」



うっ

美羽とおんなじこと言われた…。



「ご、ごめん。御岡くんがお疲れのところ…」


「いいって!確かに遊園地はテンション上がるし。」



御岡くんが歯を見せて笑うから、

私も思わず口許が弛んだ。



「行こう!」





私たちは角度が急なことで有名なジェットコースターに向かった。



人気なだけあって、ジェットコースター乗り場の前には既に列ができている。



よし!この待ち時間で

『御岡・桐山仲直り大作戦!!』

実行だ!