「好きなの、とったらいいよ?
一番に、立花さんに選んでもらおって、みんな待ってるから」

「え? なんで?」

「ふふふ、本当に鈍ちんだね?
すごいこと、したんだよ?」

「え~、わかんないよ。
中川さんまで瀬田みたいなこと言わないでよぅ」

むぅっと、頬を膨らませる立花を目の前に、一瞬中川の動きが止まった。
けど、それからすぐ、笑いだした。