「あ、それ以外にもね、うちのクラス、賞をもらったんだよ!」

中川が、二人に笑いかけながら言った。
切り替えが早いな、まぁ、何か吹っ切れたんだろう。
もしかして暫く辛いんだろうけど、それでも大丈夫そうで、良かった。

「えぇ?!」

なんだろ? と、2人は顔を見合わせている。

「来客数!
一位だった!」

「あ~、たっくさん来てたもんな」

「そうなの?」

受付でそれを目の当たりにしていた瀬田は、頷いた。
立花は、何もわかっていない。