「バカ、瀬田のバカ!
こんな大勢の前で……」

真っ赤な顔を両手で抑えて、瞳をうるうるさせている彼女。
学校1の美少女がドレス姿で恥じらう姿は、それはそれは驚く程に愛くるしい。
小さく文句を言う声も、可憐だ。

周囲から、美空ちゃーん!
立花ー!
と、野郎の声が上がる。
ここはあれか? 
アイドルのコンサート会場か何かだったか?

「じゃあ、後で誰もいないとこで、またしような?」

ってこら!
何、最後に爆弾落としてんだ!