工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…緋奈?」



緋奈ちゃんの名前を出すと優介は、眉をぴくりと動かして、表情が少ししかめっ面になった。


…え、なにその表情は。


と思ったけど、とりあえず僕は会話を続けようとする。



「うん、緋奈ちゃん。」


「…2人で?」


「2人で。」


「ふーん。」



…なんか、優介の態度がおかしい。


冷たい感じ。



「優介っ!どーしたの?」



すると、優介は僕より少し前をいきなりドスドスと歩き出した。


んまあ…優介が考えてること、わからなくはないよ。


だけどね…僕、ちょっと認めたくないんだよ。


けど、優介の気持ちを確かめたいとも思う。