工業高校のイケメン達に愛されて【上】




僕は、声がした方を振り返る。



「…あっ、優介!」



僕のことを呼んだのは、優介だった。


さっきも言った通り、僕と優介はすごく家が近いからね。


こんな風に、ばったり会うことも珍しくない。


優介はスウェット姿で、コンビニの袋を提げていた。


そういう格好でも、背が高くてスタイルの良い優介はモデルみたいで様になっている。


…羨ましいなぁ、と素直に思う。



「陸、今帰り?こんな時間までなにやってたんだよ?」



立ち止まっている僕に近づいて、そう問いかけてくる優介。



「あー、緋奈ちゃんと勉強してたんだ!」



結局、今日は勉強はほとんどしなかった…とは言わないけど。


集中できなかった…の方が正しいかな。