工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…なーんてねっ☆」


「…へ?」



あたしの首に近づいてくる、と思ったら、急にあたしを解放した向田くん。


向田くんの表情は、いつものかわいくて明るい表情に戻ってて。


あたしは驚きの表情で向田くんを見上げた。



「えへへ、ごめんね緋奈ちゃん?ちょっとからかってみたんだ。」


「か、からかってみた!?」



ていうことは、今のは冗談だったってこと…だよね!?


ふ、不覚にもドキドキしちゃった…気がする…。


ビックリ!とかのドキドキじゃなくて…。


もっと、心がくすぐられるドキドキ…。


からかわれたのに、ちっとも怒る気になれないのは、どうしてだろう…。