工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「僕だってね、男なんだよ。」


「う、う、うん…?」



顔が近くて、向田くんの吐息が耳や首にかかってくすぐったい。


まだ持ち上げられた顎に、腰に回された向田くんの腕。


男の子って感じの力強さが伝わってくる。


あたしはどうしたらいいのか分からず、身動きが取れない。



「いつもはあんなふうに振る舞ってても、君を…緋奈を食べちゃったらどうなると思う?」


「え?え…??」



む、向田くんてこんなキャラだっけ…!?


いつの間にか名前を呼び捨てにされているし。


それに、た、食べるって…?!