けど、向田くんたちが守ってくれると言っても、できるだけ自分の身は自分で守らなきゃ…だよね。


正直できるかは不安だけど…って、ダメダメ。


そんなふうに考えてちゃ。


…強く、ならなきゃ。



「俺らはあいつらと違って、緋奈ちゃんに嫌な思いをさせたりしないから。」



そう言いながら、また頭をぽんぽんと撫でてくれた坂口くん。


触れられている手が、優しくてあったかいや。


大丈夫。


みんなだから、信じられる。



「うん…ありがとう…!」



あたしはお礼を言って、改めてみんなに深々と頭を下げた。


…そんな感じで。


運良く優しい友達に出会い、あたしのドキドキの高校生活が、スタートしたのです。