工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「フン。本当のことを言っただけだ。」



向田くんに抱きつかれているあたしに向かって、鼻で笑った滝本くん。


つ、冷たい…滝本くん…。



「緋奈ちゃん、優介のいうことなんか気にしないでね!昔からこういうやつなの!なにかされたら、すぐ僕に言って?」


「あ、あ、あ、ありがとう…」



向田くん向田くん…!!


その言葉はすごく嬉しいんだけど。


そんなにぎゅーって抱きつかれると、恥ずかしいです…!!


けど、離して…って言えないから、あたしはそのまま座り尽くす。


…ひとつ、気になることがある。



「あの…みんなは、昔からの友達…なの…?」



あたしはみんなに向かって首を傾げた。


すると、あたしの問いかけに坂口くんがにこりと笑って答えてくれた。