そしてそのあと、お母さんと中学校の先生が一緒になって探してくれた募集人員に空きがあったという高校に、2次募集で受験した。


なんとかそこの高校に受かることができて、あたしは晴れて高校へ入学できることになった。


でも、その高校は…。



一度も高校受験の視野に入れたことのない…工業高校だったんだ。


春から左右田工業高校情報技術科というところに通う予定なのだ。



…工業高校って、なに…?


情報技術ってなにするの…??


普通科に通う予定だったあたしは、そんな不安でいっぱい。


これから先のことを考えて、しゅんと目線を落とした。



「あ…そういえば、緋奈は工業高校に進学することになったんだよね…。」