滝本くん…は、目線を斜め下に向けて、クールな表情でぽそっと名前だけをつぶやいた。
この人も少し無愛想だけど、自分でちゃんと名前教えてくれた…!!
お互いの自己紹介が終わったのに、滝本くんはずっとあたしを見たまま。
「な、なにか…?」
そんな美形なお顔に見つめられると困ります…。
あたしは視線を泳がせた。
滝本くんは、一向にあたしから視線を逸らさない。
な、なんだろう。
もしかしてあたしの顔…なにかついてる?
自分の頬に触れようとしたそのとき。
「お前______…」
「はっ、はい!」
「…超チビ。」
………………。



