「えっと、向田くん、坂口くん、これからよろしくね。あと…相葉くんも…。」
あたしが改めてそう言うと、向田くんと坂口くんは笑顔で頷いてくれた。
でも相葉くんだけは相変わらず前を向いて、しかめっつら。
こちらへは視線を移してくれなかった。
…相葉くんのことは、少し苦手かもしれない…。
「ごめんね。翔は、女の子が昔から嫌いで…。でも僕が緋奈ちゃんとたくさん仲良くするから気にしないで!!」
「あ、ありがとう…!」
向田くんの優しさに、あたしは胸がジーーンと熱くなった。
けど、女の子が嫌い…って、さっき相葉くん本人もそう言っていた。
どうして相葉くんは女の子が嫌いなのかな…?
少し気になったけど、聞いてもいいことかどうかわからないし、あたしとは話してもらえない時点で教えてもらう術がないけども…。
「…おーい、何お前らだけで盛り上がってんだよ?」
すると今度は、今まで机に突っ伏していた男の子、坂口くんの右隣…あたしの斜め前に座っている子が、むくりと起き上がって体ごとこちらを振り返った。



