坂口くんもとてもとても美形さんなんだもん。
思わず見入ってしまった。
「坂口くん…中村 緋奈といいます。よろしくね!」
あたしがまた軽く会釈をすると、坂口くんはまた笑いかけてくれた。
「へへーん、緋奈ちゃんとお友達になれて嬉しいなー!ね?緋奈ちゃん!」
「えっ?は、はい…!」
すると、笑顔であたしに話を振った向田くん。
あ、あたしたち、もうお友達なの…かな?
「あっ、ありがとうございます。」
友達という言葉に少し嬉しくなって、でも恥ずかしくて少しうつむきながら、思わずお礼を述べる。
「緋奈ちゃん、敬語じゃなくていいんだよ?」
右隣の向田くんが、少し首を傾げながら笑顔でそう言ってくれた。
「わ、わかりました…じゃなくて、わかった!」
「ははっ、うん!」
向田くんは元気に頷いて、もう一度笑ってくれた。
あたしが、まだ緊張しているからかな…?
敬語じゃなくていいよって言ってくれているのに、思わず敬語になってしまう。
でも、男の子が苦手で学校生活がすごく不安だったのに、こんなに優しくていい人たちが近くの席で、今とてもホッとしている。
それに、この人たちはなんだか落ち着くというか…話しやすい。



