相葉くんは階段を登って、右の突き当たりの部屋へと歩き進んだ。
前にも入ったことのある、相葉くんの部屋だ。
ストン…とあたしをゆっくり下ろして床に座らせてくれた相葉くん。
相葉くんを見上げると、少しだけ眉を下げてどこか心配してくれているような…そんな表情をしていた。
「相葉くん…。」
あたしが名前を呼んだその瞬間、また大嫌いな音が、あたしの耳に響く。
ピシィィ…ドシャーーン!
「きゃっ…」
そしてまた、体を丸めて耳を塞いで俯いた。
俯いていると、ふわりと大きな何かに包まれた。
…相葉くんに、抱きしめられているんだ。
今はとにかく雷が怖くて、気が動転していて、何も考えられない…。
だけど、このぬくもりは、とても落ち着く___。
「怖くねぇから。…大丈夫。」
小さく低く、相葉くんがつぶやく。
あたしの頭をぽんぽんと優しく撫でてくれる。



