ポツ…。
と、静かに一粒、あたしの鼻先に水滴が落ちた。
…え。
あたしは思わずその場に留まる。
相葉くんも、あたしがついてこないことに気づいたようで、足をとめてあたしの方を振り返る。
その水滴は徐々に大きな粒になっていって、そして増えていく。
パラパラと降ってくるそれは…雨だ。
「う、うそ…。」
今日、雨降る予報だったっけ…?!
天気予報、見るの忘れた…。
当然、傘も持っていない。
あたしは空に向かって手を掲げて、眉を寄せた。
「あー、降ってきちまったか。」
雨で視界が遮られないように、おでこに手を当てて空を見上げた相葉くん。
それにつられるように、あたしも空を見上げる、
このショッピングモールに着いた時には空は真っ青だったのに、すっかり灰色の厚い雲がその空を覆っていた。
「今日、夕立かもってニュースで予報やってたからな。」



