工業高校のイケメン達に愛されて【上】




ポツ…。


と、静かに一粒、あたしの鼻先に水滴が落ちた。


…え。


あたしは思わずその場に留まる。


相葉くんも、あたしがついてこないことに気づいたようで、足をとめてあたしの方を振り返る。


その水滴は徐々に大きな粒になっていって、そして増えていく。


パラパラと降ってくるそれは…雨だ。



「う、うそ…。」



今日、雨降る予報だったっけ…?!


天気予報、見るの忘れた…。


当然、傘も持っていない。


あたしは空に向かって手を掲げて、眉を寄せた。



「あー、降ってきちまったか。」



雨で視界が遮られないように、おでこに手を当てて空を見上げた相葉くん。


それにつられるように、あたしも空を見上げる、


このショッピングモールに着いた時には空は真っ青だったのに、すっかり灰色の厚い雲がその空を覆っていた。



「今日、夕立かもってニュースで予報やってたからな。」