工業高校のイケメン達に愛されて【上】




あたしが歩き進んでいる出入口に、見覚えのある後ろ姿を見つけた。


短めで、ワックスで整えられた綺麗な黒髪のその子は、Tシャツにジーパンというラフな格好で、いつもの制服姿とは印象が違う。


でも、あの子____…。


気がついたら駆け足でその男の子の近くに寄って。


控えめに、その子に向かって名前を呼んだ。



「相葉くん…?」



そう、見覚えのある後ろ姿の男の子は。



「…中村?」



あたしが呼ぶ声に反応して、足を止めてゆっくり後ろを振り返った男の子。


その子は、相葉くんだった。


あたしは、彼を見上げてぱっと笑顔を向けた。



「やっぱり相葉くん!久しぶりっ!元気だった?」


「おぉ…。」



相葉くんに会うのは、一学期の終業式以来だ。


相葉くんには特に変わった様子はなく、相変わらず無表情で少し気だるそうに首の後ろをかいている。