「きゃっ…」
次の瞬間、視界がぐるりと回転した。
背中には、フローリングの冷たい感覚が伝わってきて、ぞわわっと軽く身震いを起こした。
極め付けに目の前には、陸くんのお顔のドアップ。
陸くんの奥には、あたしの部屋の白い天井が、見える…。
「り、陸くん…?」
あたし、今…陸くんに押し倒されてる…!?
え、えっと…どうして…?
陸くんは、あのとき…はじめて勉強会をしたときと同じ______…意地悪そうな、クールで余裕を持った表情で、あたしのことを真上から見下ろしていて。
陸くんの両腕は、あたしの顔の横に、それぞれ手を地面につけている。
すると、弧を描いた陸くんの唇がゆっくり開いた。
「…嬉しいな。緋奈ちゃん、僕に緊張してるんだ?」
「………っ」
陸くんに図星をつかれて、なにも言えない。
「そんな真っ赤になっちゃって…。緋奈ちゃんはほんとにかわいいね。」



