「え…えっと…、」
後ずさりしたあたしに、ゆっくりと近づいてくる陸くん…。
また、あたしたちふたりの距離が近づく…緊張に耐えられなくなって、ぎゅうっと目を閉じた。
「緋奈ちゃん…僕のことイヤ…?」
「へっ…?」
あたしは、ぎゅっと閉じた目を開けた。
陸くんの顔が、あたしの目の前に。
「嫌いになったかな?」
「ちが…っ」
切なげに言葉を発した陸くんは、表情も切なそうで…。
イヤとか、嫌いだなんて、そんなんじゃないよ…!
わたわたと手を動かして、あたしは口を開いた。
「ごめんね陸くん…あたし、緊張しちゃって…!そ、それに、なんだか今日陸くんすごくいい匂いするしっ、気づいたら春よりも少し体大きくなったかも…とか、か、かっこよくなってきてる…とか、色々考えちゃって…っ」
なんて、ヘンタイと勘違いされちゃいそうな言い訳しかできなくて。
ああもう、自分が恥ずかしい…!
「へえ…?」
すると、切なげな表情をしていた陸くんが、気づくと余裕の表情に変わっていて。



