滝本くんに絆創膏も貼ってもらったし、帰りは歩ける。
ってそう思ったんだけど。
「おい、魁斗。こいつのバッグとヨーヨー持って。」
…と、滝本くんがあたしの荷物を奪って坂口くんに手渡した。
えっと…な、なんで?
と思ったら滝本くんは次にあたしの方を向き。
「おい。お前、浴衣の裾まくれ。」
と、衝撃的な一言を放った。
「へっっっっ!!?!?」
キーーンと耳に響いたのか、滝本くんは両耳を塞いで、坂口くんの顔は微笑のまま固まった。
あ、ごめんなさい…。
一瞬、冷静になって心の中で謝ったけど。
…って、浴衣まくれって一体、な、なんで…!?
裾なんてまくったら結構膝上の方までまくることになっちゃう。
浴衣の裾をまくってどうするんだろう…?
滝本くんは、耳を塞いでいた自分の手を退かして口を開いた。
「…うるせぇな、いいから早く。…自分でやんないと俺が無理やりまくるぞ。」
は、はい!??



