「へっ!?むむむむ、むり…恥ずかしい!話せない!」
「…しゃべってんじゃん。」
……………。
「…ぷっ」
「「あはははっ!」」
無言が恥ずかしいと思ったら、今度は特になにもないのに、顔を見合わせて笑ってしまう。
こんなふうに、ふたりで無邪気に笑い合ったのは初めてだ。
なんだろう。
なんだか、変な気持ち_____…。
「___おーい!おまたせ!」
すると、坂口くんが手を振りながら走って戻ってきた。
滝本くんはあたしの肩から手を離して、坂口くんに向かって片手をあげた。
「坂口くん、おかえりなさい!」
「ただいま…って緋奈ちゃん?足、大丈夫?!」
下駄を脱いだままだったので、坂口くんにも靴擦れしてしまったことを話して、謝った。
「緋奈ちゃん、謝らないで。むしろこんなにかわいい格好してきてくれて、ありがと!」
坂口くん…優しい。
こんな些細なことでありがとう、って言ってくれるなんて。



