工業高校のイケメン達に愛されて【上】




次には両手で頰を包み込まれる。


あたしは、うまく言葉が出てこない。



「あ…う…っ」


「魁斗みたいに、スッと褒めらんねぇよ…。とにかく、迷惑だなんて思ってないから。」



“だから、無理するな”



そう言って、彼はあたしを…自分の胸に引き寄せた。


トクンと、滝本くんの胸の音が聞こえる。


意地悪でぶっきらぼうな君は…時々甘い。


赤くなりながら、ぽつりぽつり、想いをゆっくり伝えてくれるの。


彼氏でもないのに、好きっていうわけでもないのに。


こんなにドキドキしてしまうのは、なんで…?


しばらく経つと、滝本くんはあたしのことをそっと離して。


次にあたしは両肩を優しく掴まれて、しばらく無言で見つめ合った。


いつもと変わらない、綺麗な二重の目。


ううん、今日はいつも以上に…綺麗に見える。


つい、見惚れちゃう。



「「…………っ」」



って、無言で見つめあっているこの状況…ど、どどどどうしよう…。


すると、滝本くんが赤い顔のまま沈黙を破った。



「な、なんかしゃべれよ…。」