工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「へ…?」



滝本くんの顔が、さらにずいっとあたしに近づく。


滝本くんは口を曲げてムッとした表情に見えるけど…怒っているわけでは、ないかも…?


あたしは、反射的に恥ずかしくなる。



「あーもう…なんだよ…。」



自分から近づいてきたくせに、滝本くんはそんなことを言ってあたしから少し離れて、目をそらす。


また後頭部をガシガシとかいて、なにか言いたそうにしている。


な、なんだろ…?


あたしがきょとんとしていると、



「…お前、浴衣、似合ってるよ…。」



って顔から耳まで真っ赤にして、口元を覆いながら滝本くんは呟いた。


へ…?



「お前…すげえかわいい。浴衣も髪型も…無理して、履きなれないもん履いてんのも。」


「………っ」



い、今の、聞き間違いじゃないよね…?


滝本くんにつられて、あたしの顔も赤くなる。


すると、滝本くんの手があたしの頭に触れて。



「俺のためにしてきた格好じゃないって、わかってても…それでも、嬉しいんだ。」