工業高校のイケメン達に愛されて【上】




何か言ってほしいなんて、そんな贅沢なことは思っていないんだけども。


ただの友達なのに、気合いを入れて浴衣なんて着てきちゃって。


下駄まで履いて、背伸びしすぎた結果迷惑をかけて。


なんだか、ダメなんじゃない…?


あたし、何してるんだろう…?


無意識に、目に涙がたまる。


泣きたくない。


泣いちゃダメだよ。


ただでさえ迷惑をかけているのに、ここで泣いたら、雰囲気がさらに悪くなってしまう…。



でも_____…。



「は、お前…なに泣いてんの…。」


「あっ…ご、ごめ…っ」


「………」


「ごめんね滝本くん、迷惑かけて…。」


「…迷惑?」



真正面で腰を下ろしてあたしを見上げていた滝本くんが、すっと立ち上がった。


そして、あたしに自身の顔を近づけた。


滝本くんとの距離が、近い。


突然のことで目を見開くと、滝本くんは意外な言葉を発した。



「…そんなこと、思ってねえけど?」