滝本くんは突然、あたしの脇を抱えて。
もう一度、塀に強制的に座らせられた。
そして滝本くんはしゃがんで、あたしの下駄を…脱がせた。
そっと脱がしてくれたんだけど、また擦れた痛みを感じて顔を歪めた。
滝本くんも、眉をしかめた。
「あ…っ」
「お前…。」
ど、どうしよう…。
下駄を脱いだことで、擦れる痛みからは解放されたけども、皮膚がじんじんとする感覚は変わらない。
「…いつからだよ、これ。」
きっとあたしの足、皮がむけて赤くなってる。
足元がよく見えないけど。
「え…っと、河川敷に向かう前くらい、かな…。」
「…やっぱりな。」
「え…?」
「足。少しひきずってんなとは思ってた。でも、ここまで真っ赤になって…。なんで、早く言わねぇんだよ。」
滝本くんの鋭くなった表情にあたしは、怯んだ。
滝本くんのこの表情は…きっと、怒っている。



