あたしに短く返事をした滝本くんは、腕を組んで伸びをしている。
あたしは、塀に座っていて少しお尻が痛くなったので、立ち上がった。
…それが、裏目に出た。
「いた…っ!」
すっかり靴擦れしたことを忘れていて、立ち上がった瞬間に足に擦れた痛みが走った。
じんじんと響くほど…結構傷になっちゃってるのかな…。
小さくつぶやいたあたしの声は、滝本くんに聞こえてしまっていたみたいで。
「…どうした?」
滝本くんも立ち上がり、あたしの顔を真正面から覗き込んで首を傾げた。
や、やばい。
ここで足が痛いなんて言ったら、2人に大迷惑だ。
言えない。
「な、なんでもないっ!」
あたしは慌てて首を横に振った、でも…。
「…お前、もう一回座ってみろ。」
「えっ…わあっ!?」



