工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「うん!とっても綺麗だった…!」



ニコッと笑ってあたしを見る坂口くんに、あたしも微笑む。


本当に綺麗だった…!


夢中で空を仰いだ30分間だった。


花火が終わると、みんな一斉にぞろぞろと河川敷を歩き出す。


今、あたしたちも駅の方へ歩き出してしまうと、きっとすごい人だかりで前に進まないだろうなあ。


と、そんなことを思っていると。



「優介、緋奈ちゃんごめん。俺、お手洗い行ってくる。」


「おう。」


「ここで待ってて。」



坂口くんはそう言うと、河川敷から駅へ向かう方向とは逆方向に、走っていった。


あっち側に、お手洗いがあったんだ。


滝本くんとふたりならんで、石段に腰掛けたまま坂口くんを待つ。



「滝本くん。花火、すごく綺麗だったね!」


「あぁ。」