あたしは、滝本くんと坂口くんに挟まれて、真ん中に座っている。
川が近いと、吹く風が少しだけ冷たくて気持ちいいや。
真夏でも、夜の河川敷は少しだけ涼しいんだなぁ。
花火、もうすぐ上がるかな?
今、何時かな。
腕時計をしていないので、籠バッグからスマホを取り出そうとすると______…。
ヒュルルルルルル…ドーーン!
…と、大きな一発が、あたり一帯に響いた。
その音に、その花火に、ギャラリーがわあっと声をあげる。
「始まったな。」
ぽつりと、滝本くんがつぶやく。
ドン、ドンと激しい振動が、綺麗なキラキラを空に咲かせる。
「キレー…。」
空にせっかく咲いた綺麗な花火も、シャワーのように一瞬で崩れ落ちて真っ暗な空へ消えていく。
なんて綺麗で、なんて儚いのだろう。



