工業高校のイケメン達に愛されて【上】




あたしは、滝本くんと坂口くんに挟まれて、真ん中に座っている。


川が近いと、吹く風が少しだけ冷たくて気持ちいいや。


真夏でも、夜の河川敷は少しだけ涼しいんだなぁ。


花火、もうすぐ上がるかな?


今、何時かな。


腕時計をしていないので、籠バッグからスマホを取り出そうとすると______…。




ヒュルルルルルル…ドーーン!



…と、大きな一発が、あたり一帯に響いた。


その音に、その花火に、ギャラリーがわあっと声をあげる。



「始まったな。」



ぽつりと、滝本くんがつぶやく。


ドン、ドンと激しい振動が、綺麗なキラキラを空に咲かせる。



「キレー…。」



空にせっかく咲いた綺麗な花火も、シャワーのように一瞬で崩れ落ちて真っ暗な空へ消えていく。



なんて綺麗で、なんて儚いのだろう。