工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…この辺でいいだろ。」


「そーだね。よく見えそう。」



河川敷に着いて適当に歩いていると滝本くんが、ふと足を止めた。


坂口くんも滝本くんに賛同して、あたしたちも足を止めた。


繋がれていた手は、ここで離れた。


草むらが低めの塀で段差になっていて、座れそうだ。


さっき少し吹っ飛んだと思った足の痛みも、またじんじんと響いてきて。


でもその塀に腰掛けると、また、少し和らいだ気がした。



すごい人だかりで、ざわざわと騒がしい河川敷。


多分開催の運営の人がアナウンスでずっとしゃべっていると思うんだけど、エコーがかかりすぎているのと雑音とで、何を言っているのかまったくわからない。


花火は、8時半から。


時間は30分ですごく小さな花火大会。



ふふ、花火すごく楽しみ!


早く始まらないかなぁ。