「____あ、あと15分で花火が始まる。」
身につけた腕時計を覗き込んで、そろそろ河川敷に移動しよう、と坂口くんが続けて言った。
やったあ、ついに花火だ!
楽しみだなぁ。
あたしたちは3人で河川敷へと歩く。
屋台が並ぶ神社や河川敷の手前から離れるにつれて、河川敷の奥の方向は屋台がなくなって、さらに人が多くなっていく。
…背が高い2人と一緒でよかった。
あたし1人だったら、確実に迷子になりそう…。
2人と隣り合って歩くほど道が広くないので、2人の後ろをちょこちょこついていく。
でも、人で混雑してるから歩き進む流れがゆっくりだ。
これならゆっくり歩けるから、多分大丈夫。
…でもそのとき、あたしはすでに下駄を履いている両足が痛かった。
あは、履きなれない下駄だから、靴ずれしちゃったんだ…。



