工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…あ、いた。」



坂口くんを見上げていたその頃、後ろから誰かの声がする。


声の主は、滝本くんだ。


滝本くんも、屋台を回り終えたのかな?


滝本くんが手に持ってるのは、チョコバナナ。


チョコバナナ…!!



「滝本くんが、チョコバナナ食べてる…。」



あたしは意外な組み合わせに、思わず声を発した。


い、意外すぎて…ギャップが。


なんというか、かわいい…!!


当の本人は、眉間にしわを寄せている。


そして、みるみる顔を赤くした。



「な、なんだよ!なんか文句あるかよっ。」


「あはっ、ごめん。甘いもの好きなの?」



あたしも甘いもの好きだから、会話を広げたかったんだけど、本人は黙りこくってしまっている。


ふふ、耳まで真っ赤になってる。


この赤さはきっとちょうちんの光のせいじゃなくて、恥ずかしがっているからだ。



「優介は甘いもの好きだよね?な?」



珍しく坂口くんもいひひ、と笑って滝本くんをからかった。