工業高校のイケメン達に愛されて【上】





「あ、あの…坂口くん!あたしお金出すよっ」



いちご飴の屋台から離れて、並んで歩くあたしたち。


籠バッグを胸の前に掲げて、慌てて坂口くんにお金を出そうとしたんだけど。



「いいの。今日は俺が誘ったんだし。」


「で、でも…。」


「こういうのは男が出すの。はい、緋奈ちゃん。」


「っ!」



坂口くんは爽やかな笑顔をあたしに向けて、いちご飴をあたしの唇に優しく当てた。


あたしは、そのいちご飴を坂口くんからそっと受け取る。



てりてりに光った真っ赤ないちご。


…甘くて美味しい。


思わず、口元が緩んでしまう。



「おいしい?」


「うん、すごくおいしい…ありがとうっ」


「………っ」



…ん?


坂口くんの顔が、少し赤い気がする。


ちょうちんの光が当たっているからだろうか。



それとも_____…?