見回して目に入ったのは…いちご飴。
「いちご飴…!」
美味しそう…!
りんご飴の方がメジャーだと思うけど、意外といちご飴も人気そうですれ違う子が手にしている。
屋台のちょうちんの光で、キラキラと輝いているいちご飴に惹かれた。
「あれが食べたいの?」
あたしがうんうんと頷くと、じゃあ行こうって言って、坂口くんはいちご飴の列へ一緒に並んでくれた。
滝本くんもお腹がすいたらしく、別の屋台を一人で見に行った。
籠バッグからお財布を取り出そうとしたら、坂口くんに手を掴まれて阻止される。
「さ、坂口くん…?」
「緋奈ちゃん、俺が出すから大丈夫。」
「え、でもそれは「おじさん。ひとつください。」
それは悪いよって言おうとしたんだけど、それより前に坂口くんが屋台のおじさんにお金を払っていちご飴を受け取った。



