ふっと時計に目をやると…って、まずい。
もう、4時半だ!!
そろそろ行かないと、約束の時間に遅刻しちゃう。
「じゃあお母さん、いってきまーすっ!」
小さめの籠バッグを持って、履きなれない下駄を急いで履いて慌ただしく家を出る。
いつも、学校へ行くときに乗っている電車はいつもよりも空いていて。
だけど、今日は浴衣を着てる女の子やカップルが多い。
みんな、あたしと同じお祭りに行くんだろうなぁ。
…それにしてもこの格好、本当に変じゃないかな?
電車のガラスに映る自分の姿と睨めっこした。
お母さんが綺麗に着付けしてくれたものだから嬉しいんだけど。
本当にあたしに似合っているのか…不安が募る。
あたしの家の最寄り駅から3駅先の、高校の最寄駅。
お祭りもここの駅から行くのが1番近いから、結構人が多い。



