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「あたしのクラスは…1年C組…。」
学校の校舎の中はまだ全然わからないのだけど、空き教室から偶然昇降口が見えたから、あたしはもう一度昇降口へ戻った。
もう人は群がっていないから、みんなはもう、教室で待機しているのだろう。
ああ、もしかしてもうすぐチャイムが鳴る時間なのかな。
時計がどこにあるかわからない。
でも時間には余裕を持ってここに着いたから、大丈夫なはず。
遅刻だけは避けたい、絶対に…!
早く行かないと…でも。
「…ない。」
何度もクラス表に目を通しているけど…やっぱりないよ…。
女の子の、名前…。



