工業高校のイケメン達に愛されて【上】




…今日の昼休みのことは、ちゃんと謝らないと。


そう思っているのに、口が結ばれてしまったようになかなか言葉が出ない。



「あ、あのっ…。」



突然、口を開いたのは中村の方で。


俺は、それまで下へ向けていた視線を中村の方へと移動させた。



「お昼休みのこと…少し怖かった。…けど、気にしてないから!」


「あ…。」



そういってるくせに、昼休みのことを思い出したのか、中村の肩は少し震えていた。


けど、真っ直ぐ俺を見つめたまま言葉を続けた。



「なにかつらいことがあったら、あたしでよければ…言いにくくなければ言ってほしいな。」



こいつ…。



「あたしが、自分で勝手に思ってるだけだけど…相葉くんと仲良くなりたいって思ってるから…。」