…今日の昼休みのことは、ちゃんと謝らないと。
そう思っているのに、口が結ばれてしまったようになかなか言葉が出ない。
「あ、あのっ…。」
突然、口を開いたのは中村の方で。
俺は、それまで下へ向けていた視線を中村の方へと移動させた。
「お昼休みのこと…少し怖かった。…けど、気にしてないから!」
「あ…。」
そういってるくせに、昼休みのことを思い出したのか、中村の肩は少し震えていた。
けど、真っ直ぐ俺を見つめたまま言葉を続けた。
「なにかつらいことがあったら、あたしでよければ…言いにくくなければ言ってほしいな。」
こいつ…。
「あたしが、自分で勝手に思ってるだけだけど…相葉くんと仲良くなりたいって思ってるから…。」



