御構い無しに突き進んだ滝本くんが扉を開けた部屋。


滝本くんに続いて、あたしも相葉くんもその部屋へと入る。


床に物一つ落ちていなくて、寒色系の家具で統一された綺麗なお部屋だ。


わあ、ここが相葉くんのお部屋なんだぁ…。


あたしはキョロキョロとあたりを見回した。



「はあ…。」



相葉くんはため息をついて、唯一少し乱れていたベッドにボフンっと体を預けた。



「お前らふたりで、わざわざ何しにきたんだ…?」


「何って。このチビが翔のことが心配だって言うから、連れてきてやった。」



少し呆れた様子の相葉くんと、悪びれない滝本くん。



「き、急にお邪魔してごめんなさい…!」



ひぃー、やっぱり迷惑だったよねえ…。


絶対怒られる。


って、そう思ったのに。



「…いや、別に…。」



って、特に表情を変えずに、相葉くんは少し俯いてそう言ったんだ。