工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…うん。心配、かな。」



ぽつりと、あたしが答える。


もし、相葉くんが、さらに具合悪くなっていたら…。


ちゃんとお家まで帰れていなかったら…。


そう思うと、ハラハラしちゃう。



「そっかあ。緋奈ちゃんは優しいねえ。」



横で陸くんが微笑んで、歩きながらまたあたしの頭を撫でてくれる。


優しくてあったかい手…。


でもね、陸くん。


相葉くんのことが心配なのは、体調だけじゃないんだよ。



でもそれは言葉を出す直前で飲み込んで、陸くんには言わなかった。



「緋奈ちゃん、陸、おかえり。」



下駄箱で、坂口くんと滝本くんがあたしたちを待ってくれていた。