「…うん。心配、かな。」
ぽつりと、あたしが答える。
もし、相葉くんが、さらに具合悪くなっていたら…。
ちゃんとお家まで帰れていなかったら…。
そう思うと、ハラハラしちゃう。
「そっかあ。緋奈ちゃんは優しいねえ。」
横で陸くんが微笑んで、歩きながらまたあたしの頭を撫でてくれる。
優しくてあったかい手…。
でもね、陸くん。
相葉くんのことが心配なのは、体調だけじゃないんだよ。
でもそれは言葉を出す直前で飲み込んで、陸くんには言わなかった。
「緋奈ちゃん、陸、おかえり。」
下駄箱で、坂口くんと滝本くんがあたしたちを待ってくれていた。



