相葉くんが横たわっていたベッドに目を移す。
それは仕切りが開いていて、もぬけのからだ。
…ちゃんと帰れたのかな。なんて、さらに心配になる。
「陸くん。相葉くん、ちゃんと帰れてるかな…?」
「緋奈ちゃん…」
陸くんも眉を下げて、心配そうな様子で。
「とりあえず、翔には連絡してみるよっ!魁斗と優介ももうすぐ掃除終わるだろうし、2人のところに行こう?」
そう言って陸くんは、あたしの頭をぽんぽんと撫でてくれた。
あたしは陸くんの言葉に、首を縦に振った。
そしてあたしたちは、舞先生に挨拶をして保健室をあとにした。
「…緋奈ちゃん、翔のこと心配?」
静まり返る廊下、坂口くんと滝本くんの元へ向かう途中に陸くんにそう聞かれた。



