工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「翔、今日ずっと寝てたんじゃねーの?」



優介はパンを頬張りながら、首を傾げて俺に話しかけてきた。



「まあな。寝すぎたわ。」



ずっと机に突っ伏して寝てたから、体がいてえ。


寝てたけど、体調も別に良くなってないし。


魁斗も中村も、のんびりと弁当を食っている。



俺は…食欲ねえ。


てか、1人になりたい。


そう思った俺は、体は重いけど席を立って、教室を出て行った。


いつもよりゆっくり歩いて、たどり着いたのは入学式のときにあいつらと見つけた倉庫室。


この倉庫は電気をつけないと昼間でも真っ暗だ。


電気をつけ、倉庫室のくせに意外にも物は少ないこの室内を軽く見回す。