工業高校のイケメン達に愛されて【上】




きっと横沢がうるさくてストレス溜まってるんだな、俺。


基本的にクラスの奴らはみんな授業聞いてねえから、常に無法地帯でうるせえんだけど。


あいつ、横沢は本当に耳障りだし目障り。



…とりあえず学校は行くけど、だるかったら授業サボるか。


そう考え、俺は自宅をあとにした。



_________



朝礼の直前。


俺は滑り込みで教室に入り、同時にチャイムが鳴った。


まだ担任は教室には着いてなくて。


セーフ、と心の中で呟いた。



「相葉くん、おはようっ」



前の席の中村が、最初に俺に声をかけた。


こいつは、今日も笑って俺に話しかけてくる。



「ん…」



俺は表情を変えず、短く返事をして自分の席に着く。


…あー、体がだるい。