工業高校のイケメン達に愛されて【上】




俺ははじめから、それ以上は一切関わる気なんてなかったのに。


同じクラスだし、しかも隣の席だし。


それに、入学式の日から陸たち3人があいつのことを気に入ってしまったから。


必然的に俺もあいつ、中村と同じ時間を長く過ごしている。


まあ中村は、表情がよく変わって、すぐ笑ってすぐ慌てる忙しいやつだよな、本当。



俺が関わってきた女とは少し違う女だから、今日も校門まで送ったり、多少妥協してるのかもしれねえ。


それでも俺が女嫌いであることに、代わりはねえ。



あー、明日も学校だりいな。


考え事をしていたらすぐ自宅に着いて。


俺は自分の部屋に入り、しばらく音楽を聴いてから風呂も食事も済ませて、眠りについたのだった。