工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「…んだよ。どうせいつも校門までついて歩いてるだろ。」



俺は眉をしかめて、席を立った。


陸や魁斗や優介がこいつのことを気に入ってるおかげで、俺まで毎日この女と一緒なんだ。


まあ、ほぼ口は聞いたことないけど。


女に興味ない俺にとってはそれが当たり前。


それは、きっとこれからも変わらねえ。



「…うん、ありがとう!」



俺の言葉に、こいつはまた笑って返事をした。


…普段は陸や魁斗、たまに優介にこうやって笑顔振りまいて。


そいつらが誰もいなきゃ普段話さない俺にも同じ態度か。


そうやって誰にでもいい顔してりゃ得するとでも思ってんのか?



…女の考えは甘いんだ。