そう考えると、笑顔が消えてしまうのが自分でわかった。
机の上に置いている自分の右手をぎゅっと左手で握りしめた。
きっと今あたし、嫌な顔してる。
そんなあたしに陸くんが、
「大丈夫!もう少しの時間でも緋奈ちゃんを1人にしない!お手洗いにもついてく!」
って、明るい声で必死に笑顔でそう言ってくれた。
「…あははっ、陸くんさすがにそこまでは一緒にいてもらえないよ。」
思わずあたしも、また笑って。
坂口くんと滝本くんも、陸くんの言葉に笑みを浮かべた。
…相葉くんは、終始無言だし、あたしたちの話を聞いているのかどうかもわからない。
「とにかく緋奈ちゃん、できるだけずっと一緒にいるから。でも何かあったらすぐに言ってね?」
そう言って、あたしの頭をぽんぽんと撫でてくれた坂口くん。



