工業高校のイケメン達に愛されて【上】




「え……告白?」



驚いた顔をした坂口くんは、一瞬でズバリと言い当ててしまいました…。


あたしは控えめに頷いた。



「う、うん…。」


「またかよお前。最近物好きなやつばっかだな。」



なんて、失礼なことを言う滝本くん。


物好き…。


それはつまり、なんて言いたいのよ!


あたしは少し頰を膨らませた。



「本当優介は一言多いな。…でも確かに最近、よく告白されてるよね、緋奈ちゃん」


「しかも僕たちと一緒にいない時にだけ緋奈ちゃんを呼び出してさ、みんな臆病だよね!」


「…うん、坂口くんと陸くんの言うとおりなんだよね。」



今まであたしを呼び出した3人の男の子たちのことを、あたしは誰も知らない。


今日の人と、あともう1人は青いネクタイをつけていたから1年生で、1人はネクタイをつけていなかったから何年生かわからなかった。