「え……告白?」
驚いた顔をした坂口くんは、一瞬でズバリと言い当ててしまいました…。
あたしは控えめに頷いた。
「う、うん…。」
「またかよお前。最近物好きなやつばっかだな。」
なんて、失礼なことを言う滝本くん。
物好き…。
それはつまり、なんて言いたいのよ!
あたしは少し頰を膨らませた。
「本当優介は一言多いな。…でも確かに最近、よく告白されてるよね、緋奈ちゃん」
「しかも僕たちと一緒にいない時にだけ緋奈ちゃんを呼び出してさ、みんな臆病だよね!」
「…うん、坂口くんと陸くんの言うとおりなんだよね。」
今まであたしを呼び出した3人の男の子たちのことを、あたしは誰も知らない。
今日の人と、あともう1人は青いネクタイをつけていたから1年生で、1人はネクタイをつけていなかったから何年生かわからなかった。



