「ご、ごめんなさい…。」



あたしは二度、深々と頭を下げた。



「…っ…そっか、わかった。」



目の前の男の子はそう言うと、あたしを屋上に残して去っていってしまった。


…悲しそうな顔、してたな。


でもでもでもっ、本当に知らない人だったんだもん…。


恋愛もよくわからないし…OKですという返事は…できない。


…ごめんなさい。


最近、こうして告白されることが多くて。


…これで3人目かな。


坂口くん、陸くん、滝本くん、相葉くんのみんなと一緒にいるときは、他の男の子はあまり寄って来ないんだけども。


あたしが1人のときに、知らない男の子たちが告白に呼び出すんだ。


今はお昼休みで、あたしがお手洗いに行った帰りに廊下であの男の子に呼び出された。


やっぱりこの学校は結構見た目から不良っぽい人が多くて、その上あまり男の人が得意じゃないから、変に心臓の鼓動が速くなる。




それにしてもあの4人は、全然不良っぽい要素はない。