「_____中村さん、好きです!俺と付き合ってください!」



もわぁっと湿気の漂う空気。


湿度が高く、そしてギンギラギンに照っている太陽。


屋上の柵もコンクリートの地面も、熱を帯びている。



「え、えっと…」



その屋上で、あたしは知らない男の子に呼び出されて…告白?をされている。


多分、見たことない人…だと思う…。



「…俺じゃダメかな?」



自信なさげにそう問いかける彼は、髪は染めていてピアスも開けているけれど、優しい雰囲気でそんなに不良感はない気がする。


いやいやっ!!


でもそれは関係ない!!



「えっと…ご、ごめんなさい…。」


「…そ、そしたら、友達からっていうのは!?ダメかな…?」