まだすやすやと眠る滝本くんを見つめた。
コンコン…
すると、ノックの音が部屋に響き、室内からの返事を待つ前にガラッと扉が開かれた。
「失礼しまーす…あっ!緋奈ちゃん!」
「緋奈ちゃん…大丈夫か?」
「陸くん、坂口くん!それに、相葉くんも…。」
ノックの音の主は陸くんたちだったみたいだ。
陸くんと坂口くんが室内に入ってきて相葉くんも2人の後ろに続いてこちらに歩み寄ってきた。
「あの…心配かけてごめんなさい…。」
3人は、もう制服に着替えていた。
球技大会は、終わってしまったんだ…。
少し胸が痛んだ。
「試合は二回戦で2年生チームに負けちゃった。まだ勝ってれば今頃準決勝だったのに、ごめんね緋奈ちゃん。」
坂口くんは顔の前で手を合わせて、眉を下げた。
謝らないで…坂口くん…。
坂口くんが…みんなが謝る理由なんて、なにもない。



